同じファイル名の上書きについて
2017年2月24日投稿
上書きした場合、撮影した写真・動画の数が少なければ復元に大きな影響はないです。
影響ゼロとは言い切れないところです・・・
理屈の上では、書き込み回数に制限のあるフラッシュメモリは書き込む場所が均等になる仕組みなので、空き容量があれば空いた場所に新しいデータが書き込まれていきます。
そのため影響は少ないというものです。
その前提条件として「同じファル名以外」で書き込んだ場合に限ります。
デジカメやビデオカメラ等の場合大きな影響が無い事の一つにファイル名が変更されているからです。
例えば写真を1枚撮るとDSC_0001、続いて撮るとDSC_0002という具合に数字がカウントアップされてきます。
わかりやすく言うと、写真を撮るごとにファイル名が変更されます。
と、いうことで本題ですが、同一のファイル名が原因で復元できないケースが多いのがビデオカメラ。
動画を撮影しました。00001という名前になります。
続いて撮ると00002になります。
あれ、カウントアップされているから同じ名前じゃないよね。となりますがここからが問題の核心。
初期化や削除を行うと機種によっては以下のようになります。
00002というファイルを消した。続いて撮影すると00002となり同じ名前になります。
初期化しました。00001というファイル名からスタートします。
00001~000010まで撮影し、初期化した後5枚撮ると00001~00005が上書きされることになります。
こうなると上書きされたところは復元できる可能性が下がります。
※同一セクタに書き込まれるケースがフラッシュメモリでも多いので。
参考までにテストしてみました。
写真ファイル名1.jpg~4.jpgが有ります。
ここで写真を全部消した後、下の写真をSDカードにコピーしました。
4枚は同じファイル名です。
復元を行ってみましたが当然の結果復元できません。
消したファイルの管理情報だけは残っていました。
同じファイル名の場合、同セクタ上に上書き保存されるケースが多いので注意が必要です。
同じ名前でも同一セクタ上に保存されなければ大丈夫です。理屈の上では・・・
何はともあれ理屈は抜きにして、上書きで注意する点として、同じ名前で上書きをしないことにつきます。
もしビデオカメラでファイル名がリセットされない設定があれば、念のため連番になるようにしてみてください。
ちなみにフラッシュメモリで保存したExcel(バージョンは2013)で試したところ、自動バックアップ機能で過去のデータは取り戻すことが出来ました。
何世代までOKかは確認はしていませんが、もし消して同一名で上書きしても戻るチャンスは有ります。